ささえあたご山野草苑日記(旧:佐々江あたご山山野草苑準備ブログ)

南丹市日吉町上佐々江にて2018年夏オープン予定(早まりました)の山野草公園のブログです。準備中の様子やオープンのイベントなど紹介します。

2011.3.13 箕面国有林間伐3回目

この日は、いわずと知れた震災2日後であった。まだ、この日には地震の被害の全容が報道でも把握されていず、いろんな情報が交錯していた。しかしながら、ピースが抜けているものの、なにやら甚大な被害の有様が浮かび上がってきていた。
山には前回残っていた雪はもうなく、天気は良かったが、まだ風は冷たい。関西は、地震の爪あとは見られない。テレビで東北の被害を見ると、それが不思議だが。集合の勝尾寺ガレージには、次々と車が集まってきて、日常のありがたさを感じる。
リーダーのM野さんから、われわれは自分たちのできることをきちっとやろう、というコメントがあった。(途中昼食時に黙祷の時間もあった。)

作業は、M野さんが事前にビニールひもを巻いている杉、ひのきを切る、というもの。
今日も、前回と同じく、若手の体験チームが参加しており、切りやすい安全な地帯の間伐は、そのチームに任せることになり、経験者は、斜面で足場の悪い地域の木を切ることになった。

かなり急な斜面であり、かつ、やはり樹の密な地域なので、一気に倒すことは難しい。またも、ロープを引っ張り、「かかった」(他の樹にかかって伐り掛けの木が倒れないことをそう呼ぶ)樹を倒すのが、重労働。

どうもこの日は、ロープを樹にかけただけでは、なかなか倒れない木が多く、てこを使って、樹の根元から樹を輪切りにしてしまい、押し出す。根元を斜面の下に落とすと、他の樹にかかっていた枝がはずれ、斜めにずれて倒れてくる。



いくつか撮った白黒バージョンの写真

玉切りの様子。

斜面なので、玉切りした材木が下にずって行かないように近くの樹にロープで引っ掛ける。

朝から、実はボランティア活動の紹介雑誌の編集部の方が、この森林ボランティアの活動を掲載するとのことで、取材に来られていた。
体験参加していた、前回と同じ自然保護清掃活動団体の若い方々が、結構取材を受けていた。また、お一人地元の有志の方が、この日から参加しておられた。
こうして、少しづつ活動の広がりを身近に感じる。
地震で落ち着かない気分で参加したが、作業をしているうちに、こうして森の中で汗をかき、仕事をできる喜びを実感した。(ふだんはそれほど感じてなかった気がする)

(追記)当地のボランティア活動を主催している「日本森林ボランティア協会」は、何を隠そう大阪に本部がある森林ボランティア団体です。(東京っぽい協会名ですが、関西エリアです。)当協会が、毎年「森林大学」という、森林ボランティア養成の講座を開講していて、わたしは、半年にわたりその講座を受講していました。
 毎月2回、夜に座学と泊りもある実習で構成された大変充実したものでした。詳しくは、右リンク集「日本森林ボランティア協会」の「森林大学27期生募集」をご覧ください。
 今期27期の募集が今も行われています。→http://npomori.jp/daigaku/daigaku27.html