ささえあたご山野草苑日記(旧:佐々江あたご山山野草苑準備ブログ)

南丹市日吉町上佐々江にて2018年夏オープン予定(早まりました)の山野草公園のブログです。準備中の様子やオープンのイベントなど紹介します。

2011.2.13 箕面国有林 間伐2回目

先月に引き続き2回目(体験をカウントせず)の箕面は、前回より寒い気がした。おそらく、気温は似たようなものでも、大阪は積雪情報があったので、そう思い込んでいたからかもしれない。しかしながら、雪はもうほとんど残っていなかった。(ちなみに13日朝家を出るとき、京都は雪が舞っていた。)

ただ、今回は、前回のエリア(国有林入り口すぐの谷から入り口側へ上がる斜面と尾根)は一通り終わったので、一部チェンソーをお持ちの方は、その後処理?に残り、大方のメンバーは、前回の谷を右に見て、林道をまっすぐあがり、木馬道になっている坂を上がったところから上下に別れ、ひのき(時折杉)の間伐をはじめた。

前回のように3人から4人のグループに分かれた。わたしは、前回と同じく、KさんとKさんが「われわれ初心者なのでどなたかご指導を」と声をかけたベテランメンバーAさんとの3人で行動。Aさんの指示のもと、直径10センチから15センチの細いヒノキを切っていく。

ちなみに、Kさんは、このフィールドの活動を管理している日本森林ボランティア協会が、大阪の肥後橋の某アルファベット4文字の専門学校で開催していた「森林大学」の26期生で、わたしと同窓の方である。基本的にこのフィールドの活動は、「森林大学」の卒業生の方が多い。(ほぼそうといってもいい)

ほとんどのメンバーは、わたしよりも社会経験も自然経験も豊富な大大大先輩ばかりである。しかし、みなさん少しも先輩顔をされない。
この団体の特長であろう。(わたしがであった農林関係の方々は、そういう方が比較的多いが)

この日は、めずらしく「体験者」が多く参加していた。大阪の種類の違うボランティア団体らしく、日ごろはなんと天王子でゴミ拾いをしているとか。。はっきり聞かなかったがネイチャーなんとか(すみません!)、と言っていた。

最近の若い子は、ときどきそういう「掃除」を地域のためにしたり、あの東京のコギャル社長高橋さんもそうだが、なかなかできないことをいとも簡単にやってしまう。すごい行動力だ。

みんな若い。中には学生さんもいた。そのグループのリーダー風が女性で、元気がいい。来ていたメンバーは、彼女以外男ばかりだった。彼女が、協会の活動にまず参加し、彼らを連れて来てくれたらしい。このパターンも、よく見かけるような気がする。。

さて、細いヒノキは、前回のように受け口を作ったりせず、少し斜めにのこぎりを入れて、輪切りにしてしまう。すると、周りの木に引っかかって、直立したまま切り株からずれて、土の上に落ちる。

そのとき、木の上のほうに乗っていたらしき雪の粉がブワッという感じで落ちてくる。
それが、首筋や顔にかかり冷たいが気持ちいい。身体が動くと熱くなるのだ。

(注意:このヒノキの伐り方は、ほんとうにまれなパターンで、ほとんどの木は、チェンソーでも、受け口を作り倒す方向を決めてからきります。経験ある指導者の指示に従ってください。)

伐った木は、根元を引っ張り、動かすと徐々に簡単に倒れていく。このときも、雪の粉があたりに飛び散る。
やはり木の上の枝には、雪が解けずに固まっているのだ。そして、針葉樹なので、粒が細かい。
「このくらいの木やと、扱いが簡単で楽やね」とAさん。

そうやって、午前中に10本くらいの細い木を切った。
なぜ、針葉樹の人工林で、細い木と太い木が混在するのか。Aさんが説明してくれた。
これは、人間と同じで、個々の木の生長の度合いが違い、大きくなる木が近くにあると、小さい木はますます細く小さくなる。さらに、ときどき、曲がったり、上のほうで二股に分かれたりしている。
そういう木は、このように間伐し、大きく育っている木の成長をさらに促進させる。人工林の間伐は、それが目的だ。

切られた木は、前回と同じく、枝を払い、細切れにし、木の根元にかけて横に整理して並べる。

しかし、この場所から少し外れていくと、伐りっぱなしで斜面にたてに、枝を茂らせたまま倒れたままの木がたくさんあった。

昼食後、午後はこの伐りっぱなしの木の細切れと、切り株や木の根元に横に整理しておく作業をはじめ、結局その作業しかできなかった。そういう木が多く、きりが無い。
最後に、いい床柱になりそうな、30メートルほどの杉の木が、斜面に立てかかって倒れたままになっているのを、一人増えた4人のメンバーで、3から4メートルの長さに細切れにし、横に組んでおいて作業を終えた。

時折日差しがあるときは、かなり暖かくなるが、すぐに雲に太陽が隠れ、そのときは寒い。一日中そんな天気だった。

春は感じられるが、まだ遠い。

例の体験グループに帰りがけに声をかけると、「よかった」と言っていた。頼もしい。京都では「林業女子会があるよ」というと、「そんなんあるんですか!?」とその女性リーダーは、びっくりしていた。

協会の理事のYさんが、「そうそう、林業女子会@京都にはいっしょに今度やろうって、声かけてんねん」といっておられた。なんと、彼女たちは新聞にでかでかと載ったため、彼女たちのウェブサイトに、全国各地の山林所有者から、「ぜひうちの山も!」とオファーの書き込みが殺到しているとか。

今日は、カメラが調子悪く、写真撮れていません。が、Kさんが作業中のわたしを写してくれました。↓